•  何なにを食たべるかは大たい切せつ

•  食しょく品ひんの安あん全ぜんを保たもつための4つのポイント

•  健けん康こうな食しょく生せい活かつの3つのポイント

•  よくある考かんがえ方かた

 健けん康こうな体からだは毎まい日にちの食しょく習しゅう慣かんから作つくられます。安あん全ぜんで健けん康こうな食しょく生せい活かつを心こころ掛がければ，健けん康こうにつながります。逆ぎゃくに不ふ衛えい生せいな調ちょう理り法ほうを使つかったり，体からだに良よくない物ものを食たべたりすると，深しん刻こくな健けん康こうの問もん題だいを引ひき起おこします。粗そ悪あくなガソリンを使つかうと車くるまが故こ障しょうするのと同おなじです。すぐに気き付づかなくても影えい響きょうは必かならず出でます。（ガラテア 6:7）

 世せ界かい保ほ健けん機き関かん（WHO）は，「世せ界かいのどの国くにも何なんらかの栄えい養よう不ふ良りょうの影えい響きょうを受うけている」と述のべています。栄えい養よう不ふ良りょうには，栄えい養よう失しっ調ちょうだけでなく体たい重じゅう過か多たや肥ひ満まんも含ふくまれます。健けん康こうに良よくない食たべ物ものや飲のみ物ものをよく摂せっ取しゅしていると，心しん臓ぞう病びょう，脳のう卒そっ中ちゅう，糖とう尿にょう病びょう，がんなどのリスクが上あがります。最さい近きんのある研けん究きゅうによると，不ふ健けん康こうな食しょく生せい活かつが原げん因いんで1年ねん間かんに1100万まん人にん以い上じょうが亡なくなっています。WHOの推すい定ていでは，汚お染せんされた食しょく品ひんを摂せっ取しゅすることで，毎まい日にち1000人にん以い上じょうが死し亡ぼうし，毎まい年とし，数すう億おく人にんが病びょう気きにかかっています。

 聖せい書しょは神かみが「命いのちの源みなもと」だと教おしえています。（詩し編へん 36:9）命いのちは神かみからの贈おくり物ものです。自じ分ぶんと家か族ぞくの健けん康こうに気きを配くばることで，その贈おくり物ものへの感かん謝しゃを表あらわせます。安あん全ぜんで健けん康こうな食しょく生せい活かつを送おくるためのポイントを考かんがえましょう。

 1. 清せい潔けつな状じょう態たいを保たもつ。

 なぜ？ 汚お染せんされた食しょく品ひんや水みずに含ふくまれる危き険けんな微び生せい物ぶつ aが私わたしたちの体からだに入はいると，病びょう気きの原げん因いんになります。

 専せん門もん家かのアドバイス

•   食しょく品ひんを扱あつかう前まえにせっけんと水みずで手てを洗あらいます。 b 20秒びょう以い上じょう，手てをこすります。手ての甲こう，指ゆびの間あいだ，爪つめの裏うら側がわなども洗あらいます。水みずですすぎ，よく乾かわかします。

•   まな板いたや食しょっ器きなど，食しょく品ひんに触ふれる物ものを水みずと洗せん剤ざいで洗あらいます。加か熱ねつする食しょく品ひんとしない食しょく品ひんとでまな板いたを使つかい分わけましょう。

•   野や菜さいや果物くだものも洗あらいます。栽さい培ばいに使つかう水みずが汚お物ぶつで汚お染せんされている可か能のう性せいがある地ち域いきでは，野や菜さいや果物くだものを殺さっ菌きんします。

 2. 生なまの食しょく品ひんと加か熱ねつ済ずみ食しょく品ひんを分わける。

 なぜ？ 肉にく類るいなど生なまの食しょく品ひんとその汁じるに含ふくまれている微び生せい物ぶつが，他たの食しょく品ひんに付ついてしまうことがあります。

 専せん門もん家かのアドバイス

•   肉にくなどの生なまの食しょく品ひんと加か熱ねつ済ずみ食しょく品ひんは，買かい物ものから持もち帰かえる時ときも家いえで保ほ存ぞんする時ときも分わけておきます。

•   生なまの肉にくを切きった後あとは，そのまま他たの食しょく品ひんを切きったりせず，手てや包ほう丁ちょうやまな板いたをよく洗あらいます。

 3. しっかり加か熱ねつする。

 なぜ？ 有ゆう害がいな微び生せい物ぶつを死し滅めつさせるには，食しょく品ひんを十じゅう分ぶんに加か熱ねつする必ひつ要ようがあります。

 専せん門もん家かのアドバイス

•   十じゅう分ぶんな温おん度どに上あがるまで加か熱ねつします。食しょく品ひんは肉にくを含ふくめ，中ちゅう心しん部ぶの温おん度どが70度ど以い上じょうの状じょう態たいで，少すくなくとも30秒びょう加か熱ねっする必ひつ要ようがあります。

•   スープやシチューは沸ふっ騰とうするまで加か熱ねつします。

•   調ちょう理り済すみの食しょく品ひんも湯ゆ気げが出でるほど熱あつくなるまでよく加か熱ねつします。

 4. 安あん全ぜんな温おん度どに保たもつ。

 なぜ？ 食しょく品ひんを5度どから60度どの場ば所しょに20分ぷん間かん置おいておくだけで，細さい菌きんの数かずが2倍ばいに増ふえてしまうことがあります。また，生なまの肉にくを適てき切せつな温おん度どで保ほ存ぞんしないと細さい菌きんが増ふえて，加か熱ねつしても死し滅めつしない毒どく素そが作つくられることもあります。

 専せん門もん家かのアドバイス

•   食しょく品ひんを高こう温おんか低てい温おんで保ほ存ぞんし，微び生せい物ぶつの増ぞう殖しょくを抑おさえます。

•   食しょく品ひんを室しつ温おんで2時じ間かん以い上じょう，32度ど以い上じょうの場ば合あいは1時じ間かん以い上じょう放ほう置ちしてはいけません。

•   調ちょう理り後ごも食たべる時ときまで熱あつい状じょう態たいに保たもちます。

 1. 毎まい日にちいろいろな野や菜さいや果物くだものを食たべる。

 野や菜さいや果物くだものにはビタミンやミネラルなど，健けん康こうに欠かかせない栄えい養よう素そが含ふくまれています。WHOは野や菜さいと果物くだものを毎まい日にち400グラム以い上じょう食たべるように勧すすめています。これにはジャガイモやサツマイモのようなでんぷん質しつの多おおい野や菜さいは含ふくまれません。

 2. 脂し質しつや油あぶらを取とり過すぎない。

 WHOは揚あげ物ものや加か工こう食しょく品ひんを食たべ過すぎないように勧すすめています。大たい抵ていこうした食しょく品ひんには，健けん康こうに良よくない脂し質しつが含ふくまれています。できれば不ふ飽ほう和わ脂し肪ぼう酸さんの植しょく物ぶつ油ゆを使つかいます。 c 植しょく物ぶつ油ゆは飽ほう和わ脂し肪ぼう酸さんの多おおい油あぶらよりも健けん康こうに良よいと言いわれています。

 3. 塩しおと砂さ糖とうを取とり過すぎない。

 WHOは，成せい人じんが1日にちに摂せっ取しゅする食しょく塩えんの量りょうをティースプーン1杯ぱい分ぶんまでに抑おさえるよう勧すすめています。また，遊ゆう離り糖とう類るいの摂せっ取しゅを1日にち当あたり60ミリリットル（ティースプーン12杯はい分ぶん）以い下かにするよう推すい奨しょうしています。 d 多おおくの加か工こう食しょく品ひんや清せい涼りょう飲いん料りょう水すいの主しゅ要ような成せい分ぶんは糖とう類るいです。例たとえば350ミリリットルの清せい涼りょう飲いん料りょう水すいには50ミリリットル（ティースプーン10杯ぱい分ぶん）の糖とう類るいが含ふくまれていることがあります。清せい涼りょう飲いん料りょう水すいは高こうカロリーですが，栄えい養よう価かはほとんどありません。

 聖せい書しょにはこう書かかれています。「聡そう明めいな人ひとは危き険けんに気き付づいて身みを隠かくすが，経けい験けんのない人ひとたちは進すすんでいって当とう然ぜんの報むくいを受うける」。（格かく言げん 22:3）食しょく生せい活かつに気きを配くばり，必ひつ要ような改かい善ぜんを図はかるなら，命いのちと健けん康こうを大たい切せつにしていることになります。

 こう思おもう人ひともいる 「これまでずっと不ふ健けん康こうな食しょく生せい活かつをしてきたので，いまさら何なにをやっても変かわらない」。

 実じつは 研けん究きゅうによると，今いま，健けん康こう的てきな食しょく生せい活かつに変かえれば早はや死じにのリスクは低ひくくなり，良よい食しょく習しゅう慣かんを長ながく続つづければ続つづけるほどメリットがあります。