イエス･キリストの行なわれた宣教の業は，世界のあらゆる場所の人々に深遠な影響を与えてきました。イエスは，自分の目ざすべき事柄から注意をそらされたりはしませんでした。『わたしは神の王国の良いたよりを宣明しなければなりません。そのために遣わされたからです』と言われました。―ルカ 4:43。

ここの地図にあるとおり，イエスは広範な区域を回られました。それは，おもに徒歩によりました。その宣教の期間中，イエスはユダヤ人の祭りにちなんでエルサレムへ定期的に旅をされました。福音書の中で特に言及されている旅の道筋はここの地図に示されています。エルサレムを起点としてユダヤの各地を回られましたが，大半の時間を費やされたのはガリラヤで，その州の全域で集中的に証しを行なわれました。イエスは宣教のためティルスやシドン地方の人々のところへ，またデカポリスやペレアへも行かれました。真理について徹底的に証しをして，追随者のために立派な模範を残されました。―ヨハ 18:37; 使徒 1:8; マタ 28:19，20。