ある日ひエバが1人ひとりでいた時とき，ヘビがエバに話はなしかけます。「全すべての木きの実みを食たべてはいけない，と神かみが言いったのは本ほん当とうですか」。エバは，「1本ぽんの木き以い外がいはどの木きの実みも食たべることができます。でも，その特とく別べつな木きから実みを取とって食たべるなら死しにます」と言いいます。ヘビは言いいました。「死しんだりしません。それを食たべれば神かみのようになれます」。それはうそでした。でも，エバは信しんじてしまいます。その実みを見みれば見みるほど，欲ほしくなりました。エバはその実みを食たべ，アダムにもわたします。アダムは，神かみに従したがわないなら2人ふたりは死しぬということを知しっていましたが，その実みを食たべました。

その日ひの夕ゆう方がた，エホバがアダムとエバに話はなしかけました。エホバは2人ふたりに，なぜ従したがわなかったのかとたずねます。エバはヘビのせいにし，アダムはエバのせいにしました。アダムとエバが従したがわなかったので，エホバは2人ふたりを美うつくしい庭にわから追おい出だしました。2人ふたりがもどってこないように，入いり口ぐちに天てん使したちと火ひのつるぎを置おきました。

エホバは，エバにうそをついた者ものもばつを受うけると言いいます。エバに話はなしかけたのは，本ほん当とうはヘビではありませんでした。エホバはヘビが話はなすようには造つくらなかったからです。ヘビが話はなしているように見みせてエバをだましたのは，悪わるい天てん使しでした。その悪わるい天てん使しは，あくまサタンと呼よばれています。将しょう来らいエホバは，サタンをほろぼして，サタンが人ひと々びとをだまして悪わるいことを行おこなわせることができないようにします。