1. どんな2つの点てんを確かく信しんできますか。

エホバ神かみは，ご自じ分ぶんを崇すう拝はいする人ひとたちを愛あいしておられます。これまでも，これからもそうです。また，公こう正せいを愛あいしておられます。（詩し 33:5）ですから，わたしたちは次つぎの2つの点てんを確かく信しんできます。（1）エホバはご自じ分ぶんに仕つかえる人ひとたちが不ふ公こう正せいな扱あつかいを受うけると痛いたみを感かんじる，（2）必かならず公こう正せいが行おこなわれるようにしてくださる，ということです。このシリーズの最さい初しょの記き事じ *では，神かみがモーセを通とおしてイスラエルに与あたえた律りっ法ぽうが愛あいに基もとづいていたことを学まなびました。律りっ法ぽうが正ただしく施し行こうされると，弱よわい立たち場ばにいる人ひとたちを含ふくめ，すべての人ひとが公こう正せいな扱あつかいを受うけられました。（申しん 10:18）律りっ法ぽうを調しらべると，エホバがご自じ分ぶんを崇すう拝はいする人ひとたちをどれほど深ふかく気き遣づかっておられるかが分わかります。

2. この記き事じではどんな点てんを考かんがえますか。

² モーセの律りっ法ぽうは，クリスチャン会かい衆しゅうが設せつ立りつされた西せい暦れき33年ねんに廃はい止しされました。ではクリスチャンはその種しゅの律りっ法ぽう，つまり愛あいに基もとづく，公こう正せいをもたらす律りっ法ぽうの恩おん恵けいを受うけられなくなったのでしょうか。そのようなことはありません。新あたらしい律りっ法ぽうを与あたえられたからです。この記き事じではまず，その新あたらしい律りっ法ぽうとは何なにかを学まなびます。その後ご，新あたらしい律りっ法ぽうが愛あいに基もとづいていると言いえるのはなぜか，その律りっ法ぽうが公こう正せいをもたらすと言いえるのはなぜか，その律りっ法ぽうのもとで責せき任にんをゆだねられ ている人ひとたちはどのように他たの人ひとに接せっするべきか，という点てんを考かんがえます。

3. ガラテア 6章しょう2節せつにある「キリストの律りっ法ぽう」にはどんな事こと柄がらが含ふくまれますか。

³ ガラテア 6:2を読よむ。クリスチャンは「キリストの律りっ法ぽう」を与あたえられています。イエスは律りっ法ぽうを記しるすことはしませんでしたが，生せい活かつの指し針しんとなる命めい令れいや原げん則そくを弟で子したちに与あたえました。「キリストの律りっ法ぽう」には，そうした事こと柄がらすべてが含ふくまれます。この律りっ法ぽうについての理り解かいを深ふかめるため，次つぎの点てんを考かんがえましょう。

4-5. イエスはどのように教おしえましたか。また，いつ教おしえましたか。

⁴ イエスは人ひと々びとをどのように教おしえましたか。第だい一いちに言こと葉ばによって教おしえました。イエスの言こと葉ばには力ちからがありました。神かみについての真しん理りを伝つたえ，生いきることの本ほん当とうの目もく的てきを教おしえ，全ぜん人じん類るいの苦くるしみを取とり除のぞく神かみの王おう国こくについて語かたったからです。（ルカ 24:19）第だい二にに，イエスは手て本ほんによっても教おしえました。どう生いきるべきかを，自じ分ぶんの生いき方かたによって弟で子したちに教おしえたのです。（ヨハ 13:15）

⁵ イエスはいつ教おしえましたか。地ち上じょうで宣せん教きょうを行おこなっている間あいだに教おしえました。（マタ 4:23）復ふっ活かつしたすぐ後あとも弟で子したちを教おしえました。ある時ときには，500人にん以い上じょういたと思おもわれる弟で子したちに現あらわれ，「人ひと々びとを弟で子しと」するよう命めいじました。（マタ 28:19，20。コリ一いち 15:6）イエスは会かい衆しゅうの頭かしらとして，天てんに戻もどった後あとも引ひき続つづき弟で子したちを教おしえました。例たとえば，西せい暦れき96年ねんごろ，使し徒とヨハネを通とおして，油あぶらそそがれたクリスチャンを励はげまし，助じょ言げんを与あたえました。（コロ 1:18。啓けい 1:1）

6-7. （ア）イエスの教おしえは何なにに記き録ろくされていますか。（イ）キリストの律りっ法ぽうに従したがうには何なにをすることが必ひつ要ようですか。

⁶ イエスの教おしえは何なにに記き録ろくされていますか。イエスが地ち上じょうで述のべたことや行おこなったことの多おおくは，4福ふく音いん書しょに記しるされています。クリスチャン･ギリシャ語ご聖せい書しょの他たの部ぶ分ぶんからも，イエスの考かんがえ方かたを学まなべます。「キリストの思おもい」を持もつ人ひとたちが神かみに導みちびかれて書かいたものだからです。（コリ一いち 2:16）

 ⁷ 教きょう訓くん: イエスの教おしえは生せい活かつ全ぜん体たいに関かん係けいしています。ですから，キリストの律りっ法ぽうは，わたしたちが家か庭てい，職しょく場ば，学がっ校こう，会かい衆しゅうなどで行おこなうことに当あてはまります。この律りっ法ぽうを学まなぶには，クリスチャン･ギリシャ語ご聖せい書しょを読よみ，読よんだ事こと柄がらを思おもい巡めぐらすことが必ひつ要ようです。この律りっ法ぽうに従したがうには，ギリシャ語ご聖せい書しょの教おしえや命めい令れいや原げん則そくに従したがうことが必ひつ要ようです。キリストの律りっ法ぽうに従したがうなら，イエスの教おしえの源みなもとである愛あい情じょう深ぶかい神かみエホバの教おしえに従したがっていることにもなります。（ヨハ 8:28）

8. キリストの律りっ法ぽうは何なにに基もとづいていますか。

⁸ しっかりした土ど台だいを持もつ頑がん丈じょうな家いえに住すむ人ひとは安あん心しん感かんを抱いだけます。同どう様ように，しっかりした土ど台だいを持もつ良よい法ほう律りつが正ただしく施し行こうされれば，安あん心しんして生せい活かつできます。キリストの律りっ法ぽうは，最さい高こうの土ど台だいである愛あいに基もとづいています。なぜそう言いえますか。

9-10. イエスが愛あいを動どう機きとして行こう動どうしたことは，どんなことから分わかりますか。どうすればイエスに倣ならえますか。

⁹ 第だい一いちに，イエスの行こう動どうはすべて愛あいを動どう機きとしていました。哀あわれみ，もしくは温あたたかい思おもいやりは，愛あいの表あらわれです。イエスはそのような哀あわれみに動うごかされて，人ひと々びとを教おしえ，病びょう気きを治なおし，食たべ物ものを与あたえ，死し者しゃを復ふっ活かつさせました。（マタ 14:14; 15:32-38。マル 6:34。ルカ 7:11-15）そのために多おおくの時じ間かんとエネルギーを費ついやさなければなりませんでしたが，自じ分ぶんのことよりも他たの人ひとのことを喜よろこんで優ゆう先せんさせました。何なによりも，人ひと々びとのために自じ分ぶんの命いのちをなげうつことによって，大おおきな愛あいを示しめしました。（ヨハ 15:13）

¹⁰ 教きょう訓くん: どうすればイエスに倣ならえるでしょうか。自じ分ぶんのことよりも他たの人ひとのことを優ゆう先せんさせることによって，また区く域いきの人ひと々びとに温あたたかい思おもいやりを示しめすことによってです。思おもいやりに動うごかされて良よい知しらせを伝つたえ教おしえるなら，キリストの律りっ法ぽうに従したがっていることになります。

11-12. （ア）エホバがわたしたちを深ふかく気き遣づかっておられると言いえるのはなぜですか。（イ）どうすればエホバの愛あいに倣ならえますか。

¹¹ 第だい二にに，イエスは天てんの父ちちエホバの愛あいを明あきらかにしました。宣せん教きょうの際さい，エホバがご自じ分ぶんを崇すう拝はいする人ひとたちをどれほど深ふかく気き遣づかっておられるかを示しめしました。特とくに，わたしたち一人ひとり一人ひとりがエホバにとってどれほど貴き重ちょうな存そん在ざいであるかを教おしえました。（マタ 10:31）迷まよい出でた羊ひつじが悔くい改あらため，会かい衆しゅうに戻もどってくる時とき，エホバは喜よろこんで迎むかえます。（ルカ 15:7，10）また，イエスを贖あがないとして与あたえることによって，わたしたちへの愛あいをはっきり示しめしてくださいました。（ヨハ 3:16）

¹² 教きょう訓くん: どうすればエホバの愛あいに倣ならえますか。（エフェ 5:1，2）兄きょう弟だい姉し妹まいを貴き重ちょうな存そん在ざいと見みることによって，またエホバのもとに戻もどってくる「失うしなわれた羊ひつじ」を喜よろこんで迎むかえることによって，倣ならえます。（詩し 119:176）大たい変へんな状じょう況きょうに置おかれている兄きょう弟だい姉し妹まいのために時じ間かんやエネルギーを使つかうことによって，仲なか間まへの愛あいをはっきり示しめせます。（ヨハ一いち 3:17）他たの人ひとに愛あい情じょう深ぶかく接せっするなら，キリストの律りっ法ぽうに従したがっていることになります。

13-14. （ア）ヨハネ 13章しょう34，35節せつによると，イエスは弟で子したちにどんなおきてを与あたえましたか。これが新あたらしいおきてと言いえるのはなぜですか。（イ）どうすれば新あたらしいおきてに従したがえますか。

¹³ 第だい三さんに，イエスは弟で子したちに自じ己こ犠ぎ牲せい的てきな愛あいを表あらわすよう命めいじました。（ヨハネ 13:34，35を読よむ。）イエスは新あたらしいおきてを与あたえました。イスラエルに与あたえられた律りっ法ぽうでは求もとめられていなかったような愛あいを表あらわすよう教おしえたのです。それは，イエスがわたしたちを愛あいしたとおりに，仲なか間まを愛あいすることです。そのためには自じ己こ犠ぎ牲せい的てき な愛あいを表あらわし，自じ分ぶんを愛あいする以い上じょうに兄きょう弟だい姉し妹まいを愛あいする必ひつ要ようがあります。 * イエスのように，自じ分ぶんの命いのちを進すすんでなげうつほどの愛あいを表あらわさなければならないのです。

¹⁴ 教きょう訓くん: どうすれば新あたらしいおきてに従したがえますか。簡かん単たんに言いうと，兄きょう弟だい姉し妹まいのために犠ぎ牲せいを払はらうことによってです。自じ分ぶんの命いのちという究きゅう極きょくの犠ぎ牲せいを払はらうつもりでいるわたしたちは，もっと小ちいさな犠ぎ牲せいも喜よろこんで払はらいます。例たとえば，高こう齢れいの兄きょう弟だい姉し妹まいを集しゅう会かいに送そう迎げいしたり，仲なか間まが喜よろこぶことを優ゆう先せんしたり，仕し事ごとの休やすみを取とって災さい害がい救きゅう援えんに加くわわったりするなら，キリストの律りっ法ぽうに従したがっていることになります。会かい衆しゅうはだれにとっても安あん心しん感かんを抱いだける場ば所しょになるでしょう。

15-17. （ア）イエスの行こう動どうには，どのように公こう正せいが表あらわれていましたか。（イ）どうすればイエスに倣ならえますか。

¹⁵ 聖せい書しょで言いう「公こう正せい」とは，基き本ほん的てきに，神かみから見みて正ただしい事こと柄がらを行おこなうこと，また，それを公こう平へいに行おこなうことを意い味みしています。では，キリストの律りっ法ぽうが公こう正せいをもたらすと言いえるのはなぜでしょうか。

¹⁶ 第だい一いちに，イエスの行こう動どうにどのように公こう正せいが表あらわれていたかを考かんがえましょう。当とう時じ，ユダヤ人じんの宗しゅう教きょう指し導どう者しゃたちは，ユダヤ人じんではない人ひと々びとを憎にくみ，一いっ般ぱんのユダヤ人じんを見み下くだし，女じょ性せいを蔑べっ視ししていました。しかし，イエスはすべての人ひとに公こう平へいに，分わけ隔へだてなく接せっしました。ユダヤ人じんではなくても，信しん仰こうを抱いだいて従したがう人ひとたちを受うけ入いれました。（マタ 8:5-10，13）偏へん見けんを持もたずすべての人ひとに，お金かね持もちにも貧まずしい人ひとにも伝でん道どうしました。（マタ 11:5。ルカ 19:2，9）女じょ性せいに厳きびしい接せっし方かたをすることは決けっしてありませんでした。人ひと々びとから見み下くだされていた女じょ性せいにも，礼れい儀ぎ正ただしく親しん切せつに接せっしました。（ルカ 7:37-39，44-50）

¹⁷ 教きょう訓くん: 人ひと々びとに分わけ隔へだてなく接せっし，相あい手ての宗しゅう教きょうや社しゃ会かい的てきな立たち場ばにかかわりなく，聞きく耳みみを持もつすべての人ひとに伝でん道どうすることによって，イエスに倣ならえます。男だん性せいであれば，女じょ性せいに礼れい儀ぎ正ただしく接せっすることによって，イエスに倣ならえます。これらのことを行おこなうなら，キリストの律りっ法ぽうに従したがっていることになります。

18-19. イエスは公こう正せいについてどんなことを教おしえましたか。どんな教きょう訓くんを学まなべますか。

¹⁸ 第だい二にに，公こう正せいについてのイエスの教おしえに注ちゅう目もくしましょう。イエスは弟で子したちに様さま々ざまな原げん則そくを与あたえ，他たの人ひとに対たいして公こう正せいであるよう教おしえました。その一ひとつに黄おう金ごん律りつがあります。（マタ 7:12）だれでも公こう正せいな扱あつかいを望のぞむものです。そのためには，自じ分ぶんが他たの人ひとに対たいして公こう正せいである必ひつ要ようがあります。そうすれば，他たの人ひとも公こう正せいな扱あつかいをしてくれるでしょう。では，不ふ公こう正せいな扱あつかいを受うけたらどうしますか。イエスは弟で子したちに，エホバが「日にち夜やご自じ分ぶんに向むかって叫さけぶ……者ものたちのためには……公こう正せいが行おこなわれるようにしてくださ[る]」ことを信しんじるよう教おしえました。（ルカ 18:6，7）これは約やく束そくの言こと葉ばです。公こう正せいな神かみエホバは，わたしたちがこの終おわりの時ときに経けい験けんしている試し練れんをご存ぞんじであり，しかるべき時ときに公こう正せいが行おこなわれるようにしてくださいます。（テサ二に 1:6）

¹⁹ 教きょう訓くん: イエスが教おしえた原げん則そくに従したがうなら，他たの人ひとに対たいして公こう正せいであることができます。サタンの世よで不ふ公こう正せいな扱あつかいを受うけたとしても，エホバが必かならず公こう正せいが行おこなわれるようにしてくださることを知しると，慰なぐさめられます。

20-21. （ア）責せき任にんをゆだねられている人ひとは，他たの人ひとにどう接せっするべきですか。（イ）夫おっとはどうすれば自じ己こ犠ぎ牲せい的てきな愛あいを表あらわせますか。父ちち親おやは子こどもにどう接せっするべきですか。

²⁰ キリストの律りっ法ぽうのもとで責せき任にんをゆだねられている人ひとは，他たの人ひとにどう接せっするべきですか。この律りっ法ぽうは愛あいに基もとづいているので，責せき任にんをゆだねられている人ひとは，自じ分ぶんが世せ話わする人ひとたちの尊そん厳げんを重おもんじ，愛あい情じょう深ぶかく接せっするべきです。キリストはわたしたちがいつも愛あいを表あらわすことを願ねがっているからです。

²¹ 家か庭ていで。夫おっとは，「キリストが会かい衆しゅうに対たいしてするのと同おなじ」ように，妻つまを愛あいするべきです。（エフェ 5:25，28，29）夫おっとはどうすればキリストの自じ己こ犠ぎ牲せい的てきな愛あいに倣ならえるでしょうか。妻つまが何なにを必ひつ要ようとしているか，何なにを喜よろこぶかを考かんがえ，それを自じ分ぶんのことよりも優ゆう先せんさせるのです。しかし，そのような愛あいを表あらわすのが難むずかしいと感かんじる夫おっともいます。愛あいや公こう正せいが軽けい視しされる環かん境きょうで育そだったからかもしれません。染しみついたやり方かたを捨すてるのは簡かん単たんではありませんが，キリストの律りっ法ぽうに従したがうには，変へん化かする必ひつ要ようがあります。自じ己こ犠ぎ牲せい的てきな愛あいを表あらわす夫おっとは妻つまの敬けい意いを得えます。子こどもを本ほん当とうに愛あいする父ちち親おやは，子こどもを傷きずつけるような言こと葉ばや行こう動どうを避さけます。（エフェ 4:31）子こどもに愛あいを表あらわし，良よい点てんを褒ほめるので，子こどもは安あん心しん感かんを抱いだけます。そのような父ちち親おやは子こどもに愛あいされ，信しん頼らいされます。

22. ペテロ第だい一いち 5章しょう1-3節せつにあるように，「羊ひつじ」はだれのものですか。どのように扱あつかわれるべきですか。

²² 会かい衆しゅうで。長ちょう老ろうは「羊ひつじ」が自じ分ぶんのものではないことを覚おぼえておくべきです。（ヨハ 10:16。ペテロ第だい一いち5:1-3を読よむ。）「神かみの羊ひつじの群むれ」や「神かみの相そう続ぞく財ざい産さん」という表ひょう現げんから分わかるように，羊ひつじはエホバのものです。エホバは自じ分ぶんの羊ひつじが優やさしく 愛あいをこめて扱あつかわれることを願ねがっておられます。（テサ一いち 2:7，8）牧ぼく者しゃとして羊ひつじを愛あいし，責せき任にんを果はたす長ちょう老ろうは，エホバに喜よろこばれます。また，兄きょう弟だい姉し妹まいから愛あいされ，敬うやまわれます。

23-24. （ア）重じゅう大だいな悪あっ行こうが犯おかされた場ば合あい，長ちょう老ろうたちはどんな役やく割わりを果はたしますか。（イ）そのような問もん題だいを扱あつかう際さい，長ちょう老ろうたちはどんな点てんを思おもいに留とめますか。

²³ 重じゅう大だいな悪あっ行こうが犯おかされた場ば合あい，長ちょう老ろうたちはどんな役やく割わりを果はたしますか。その役やく割わりは，神かみがイスラエルに与あたえた律りっ法ぽうのもとで仕つかえた裁さばき人びとや年ねん長ちょう者しゃの役やく割わりとは異ことなります。裁さばき人びとや年ねん長ちょう者しゃは，エホバの崇すう拝はいに関かんする事こと柄がらを扱あつかうだけではなく，民みん事じ上じょうの争あらそい事ごとや刑けい事じ上じょうの犯はん罪ざいについても裁さばきました。他た方ほう，キリストの律りっ法ぽうのもとで長ちょう老ろうたちが考こう慮りょするのは，その悪あっ行こうがエホバへの崇すう拝はいにどう関かん係けいするかです。長ちょう老ろうたちは，悪あっ行こうの民みん事じ的てき，刑けい事じ的てきな側そく面めんについては，神かみが関かん係けい当とう局きょくに扱あつかいをゆだねていることを理り解かいしています。その中なかには，罰ばっ金きんや懲ちょう役えきなどの刑けい罰ばつを科かすことも含ふくまれます。（ロマ 13:1-4）

²⁴ 会かい衆しゅうのだれかが重じゅう大だいな悪あっ行こうを犯おかした時とき，長ちょう老ろうたちはどうすべきですか。聖せい書しょに基もとづいて問もん題だいを考こう慮りょし，判はん断だんを下くだします。キリストの律りっ法ぽうが愛あいに基もとづいていることを思おもいに留とめます。愛あいに動うごかされ，会かい衆しゅう内ないで悪あっ行こうの被ひ害がいを受うけた人ひとを助たすけるために何なにをすべきだろうか，と考かんがえます。悪あっ行こうを犯おかした人ひとについては，愛あいに動うごかされて次つぎの点てんを考かんがえます。その人ひとは悔くい改あらためているだろうか。その人ひとがエホバとの良よい関かん係けいを取とり戻もどせるよう助たすけられるだろうか。

25. 次つぎの記き事じではどんな点てんを考かんがえますか。

²⁵ キリストの律りっ法ぽうのもとにいられるのは，本ほん当とうに感かん謝しゃすべきことです。一人ひとり一人ひとりがその律りっ法ぽうに従したがうよう努ど力りょくすれば，会かい衆しゅうの人ひとは皆みな，愛あいされ大たい切せつにされていると感かんじ，安あん心しん感かんを抱いだけます。とはいえ，わたしたちは「邪じゃ悪あくな者もの」が「いよいよ悪あくに」進すすんでいる世よで生せい活かつしています。（テモ二に 3:13）警けい戒かいを緩ゆるめるべきではありません。クリスチャン会かい衆しゅうは，児じ童どうに対たいする性せい的てき虐ぎゃく待たいの問もん題だいを扱あつかう時とき，どのように神かみの公こう正せいに倣ならえるでしょうか。次つぎの記き事じでは，その点てんを考かんがえます。