世界の終わりはいつ? イエスが教えたこと
前の記事で考えたように,聖書で言う世界の終わりとは,地球や人類の終わりのことではなく,悪い人たちと現在の社会や制度の終わりのことです。聖書には,その終わりがいつなのか書かれているでしょうか。
イエスが終わりについて語った2つの言葉を考えましょう。
終わりが近いことを知る手掛かり
「終わりの時代」
聖書は世界の終わりが来る少し前の期間を「終わりの時代」と呼んでいます。(ペテロ第二 3:3,4)テモテ第二 3章1-5節では,終わりの時代に人々のモラルが大きく低下すると予告されています。(「 世界が終わる前に」という囲みをご覧ください。)今は,自己中心的な人,欲深い人,乱暴な人,思いやりのない人が多いと思いませんか。人々のそうした傾向も世界の終わりが近いことを示しています。
終わりの時代はどれくらい続くのでしょうか。聖書によると「短い」期間です。その後,神は「地を損なっている人々」を滅ぼします。(啓示 11:15-18; 12:12)
地球はもうすぐパラダイスになる!
神はこの悪い世の中を終わらせる日と時刻をすでに決めています。(マタイ 24:36)でも神は,一人も滅ぼされてほしくないと思っています。(ペテロ第二 3:9)それで,神について学び,神の望むことを行う機会を人々に与えています。この世界の終わりを生き残り,パラダイスとなった新しい世界で生き続けてほしいと思っているのです。
神は世界的な伝道活動を通して,神の王国が治める新しい世界で生き続ける方法を教えています。イエスは,神の王国についての良い知らせは「世界中で」伝えられると言いました。(マタイ 24:14)世界中のエホバの証人は,聖書の希望のメッセージを伝える活動に何十億時間も費やしています。この活動は終わりが来る前に世界中で行われる,とイエスは予告していました。
人間の支配はもうすぐ終わろうとしています。でも,世界の終わりを生き残り,パラダイスとなった地上で生き続ける方法があります。神の約束している新しい世界で生きるにはどうしたらいいでしょうか。次の記事で考えましょう。
「終わりの時代」についてのイエスの預言は希望を与える。