本ほん当とうのコミュニケーションは，親おや子こが互たがいに思おもいや気き持もちを通かよわせるときに生うまれます。

子こ供どもが中ちゅう学がく生せいになる頃ころから，コミュニケーションを取とるのが難むずかしくなる場ば合あいがあります。それまでは「楽がく屋やに自じ由ゆうに出で入いりできるかのような関かん係けい」だったのに，「今いまでは客きゃく席せき，しかもそんなに良よくない席せきがかろうじてもらえるだけ」です。（「本ほん音ねを読よみ解とく」[英えい語ご]）しかし，見みた目めにだまされないでください。こんな時ときこそ，子こ供どもは最もっともコミュニケーションを必ひつ要ようとしているのです。

子こ供どもに合あわせます。子こ供どもが話はなす気きになったのが深しん夜やであってもです。

「『えーっ，今いまなの？ 一いち日にち中じゅう一いっ緒しょにいたよね！』と言いいたくなるかもしれません。でも，子こ供どもが心こころを開ひらいたんです。親おやとして願ねがったりかなったりのはずですよね」。リサ

「夜よ更ふかししないタイプなのですが，子こ供どもたちと一いち番ばん充じゅう実じつした会かい話わができたのは，いつも真ま夜よ中なかすぎのことでした」。ハーバート

聖せい書しょのアドバイス: 「各かく自じ，自じ分ぶんのためになることではなく，人ひとのためになることをいつも優ゆう先せんしましょう」。（コリント第だい一いち10:24）

気きを散ちらされないようにします。ある父ちち親おやは正しょう直じきにこう言いっています。「子こ供どもたちが話はなしているときでも，頭あたまでは別べつのことを考かんがえていることがあります。ごまかせません。ちゃんと聞きいていないことはバレバレです！」

思おもい当あたる節ふしがありますか。そうなら，まずテレビを消けし，スマホを置おきましょう。どんなにくだらないことに思おもえても，子こ供どもの話はなしに集しゅう中ちゅうし，真しん剣けんに聞きくようにしましょう。

「親おやは子こ供どもの気き持もちを本ほん当とうに知しりたいんだと伝つたえる必ひつ要ようがあります。そうでなければ，心しん配ぱい事ごとがあってもそれをため込こんだり，別べつの人ひとに助たすけを求もとめたりするようになります」。マランダ

「子こ供どもの考かんがえが思おもいっきりズレていても，過か剰じょう反はん応のうしてはいけません」。アンソニー

聖せい書しょのアドバイス: 「どのように聞きくかに注ちゅう意いを払はらいなさい」。（ルカ 8:18）

何なに気げない時じ間かんを生いかします。面めん接せつのようにセッティングしない方ほうが，リラックスして心こころを開ひらいてくれることがあります。

「車くるまに乗のっている時じ間かんを大たい切せつにしています。面めんと向むかってではなく，並ならんで座すわっているので，会かい話わが弾はずむんです」。ニコール

食しょく事じの時ときも，会かい話わのいいチャンスとなります。

「晩ばんごはんの時ときに，それぞれがその日ひに起おきた良よいことや悪わるいことを話はなすようにしています。こんな会かい話わを続つづけることで，家か族ぞくの絆きずなが深ふかまりました。問もん題だいがあっても家か族ぞくがいると思おもえるからです」。ロビン

聖せい書しょのアドバイス: 「人ひとの言いうことに進すすんで耳みみを傾かたむけるべきです。すぐに話はなし……てはなりません」。（ヤコブ 1:19）