家族のために | 若い人
親を亡くしたとき
現実の問題
知っておきたいこと
悲しみの表わし方は1つではない。つまり,あなたが悲しみを表わす方法は,ほかの人とは違う場合もある,ということです。「10代の若者と死」(英語)という本は,「死に対処するのに,決まったパターンや決まった規則はない」と述べています。大切なのは,悲しい気持ちを無理に我慢しないことです。なぜなら……
悲しみを我慢すると害になる。冒頭に登場したジーニーは,こう語っています。「妹のために,わたしがしっかりしなくちゃ,と思って,自分の気持ちを押し殺していました。今でも,心の痛みを抑えがちになりますが,それはいいことではありません」。
専門家も同意見です。「悲しむ10代」(英語)という本にはこうあります。「感情は,否定しても隠しても,永遠には隠しきれないものだ。思わぬ時に戻って来て,爆発したり体の不調をきたしたりする」。悲しみを我慢したために,苦痛を和らげようとして,お酒や麻薬に頼ることにもなりかねません。
悲しみには他の複雑な感情が伴うこともある。例えば,亡くなった人に“見捨てられた”ように感じて,怒りを覚える人がいます。また,神様なら死を食い止められたはずなのにと考え,神を責める人もいます。さらに,多くの人は,亡くなった人に対して自分がしたことや言ったことで良心の呵責を感じています。もう,取り返しがつかないからです。
このように,悲しみには複雑なプロセスが関係しています。では,悲しみを和らげ,前に進むためには,何が助けになるでしょうか。
どうすればよいか
だれかに話す。こういうつらい時期には,独りになりたいと思うかもしれません。でも,家族や友達に気持ちを打ち明けるなら,様々な感情に対処することができ,この悲しい出来事に打ちのめされてしまわずにすむでしょう。聖書の原則: 箴言 18:24
記録に残す。亡くなった親について書いてみましょう。例えば,親との1番大切な思い出は何ですか。親はどんな良い特質を持っていましたか。あなたはどの特質に見倣いたいですか。
否定的な考えに悩まされ,親が亡くなる前に自分は親にひどいことを言ってしまった,といった考えが頭を離れないなら,自分がどう感じているか,それはなぜかを書き出してみましょう。「父が亡くなる前日に,父とけんかをしてしまったので自分を責めている」などと書けます。
次に,自分を責めるのは正しいことかどうかを考えます。「悲しむ10代」にはこう書かれています。「謝るチャンスが2度とないことを知らなかった,という理由で自分を責めることはできない。後で謝る必要が生じるような発言や行動を絶対にしてはいけない,というのは極めて非現実的である」。聖書の原則: ヨブ 10:1
自分の体を大切にする。十分な休息を取り,適度な運動をし,きちんと栄養を取りましょう。食べる気がしないなら,少なくとも食欲が戻るまでは,3度の食事の代わりに1日何回かに分けて健康的な軽食を取ります。お酒やスナック菓子類で悲しみを紛らわすことがないようにしてください。事態は悪くなるだけです。
神に祈る。聖書には,「あなたの重荷をエホバご自身にゆだねよ。そうすれば,神が自らあなたを支えてくださる」とあります。(詩編 55:22)祈りは,単なる心の支えではありません。「すべての患難においてわたしたちを慰めてくださ」る神と実際に会話することなのです。(コリント第二 1:3,4)
神はご自分の言葉である聖書を通して,嘆き悲しむ人を慰めてくださいます。死者の本当の状態や復活の希望について,聖書が何と述べているかを調べてみてはいかがですか。 c 聖書の原則: 詩編 94:19
a ダミー,デリック,ジーニーの経験談は,続く記事に掲載されます。
b この記事は,親の死について述べていますが,取り上げている原則は実の兄弟姉妹や友達の死にも当てはまります。
c 「若い人が尋ねる質問 ― 実際に役立つ答え」第1巻の16章をご覧ください。この本をwww.dan124.comから無料でダウンロードできます。(ホーム > 出版物)