中世の城に見られる神のお名前
中世の城に見られる神のお名前
スロバキアの「目ざめよ!」執筆員
スロバキアは小さな国ですが,ヨーロッパの中央部に位置する,風光明媚なところです。絵のような田園地帯には,その地域の長い豊かな歴史の記念碑となる城郭が点在しています。ひときわ目立つ城の一つはオラバ城で,村を見下ろす112㍍の石灰岩の断崖の上にあります。
オラバ城に関する最初の歴史的文献は,1267年のものです。以来この城の所有者は幾度となく変わり,1556年には,富裕なトゥルゾー家の所有となりました。同家は,さまざまな改築や増築の工事を行ない,チャペルも建てました。
毎年,多くの国から何万という観光客が,オラバ城と展示物を見に訪れます。中庭では,砂岩に浮き彫りにされたトゥルゾー家の紋章のところに,特別に興味深いものを見ることができます。聖書の神のお名前 ― エホバ ― がラテン語で刻まれているのです。