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世界展望

世界展望

世界展望

■ 最近の調査によると,「英国人の60%が宗教は分裂をもたらしていると考えている」。カトリック・ヘラルド紙,英国。

■ ポルトガルに世界最大の太陽光発電所が建設された。250ヘクタールの土地に広がる太陽電池により,3万世帯分の電力を生み出せる。―エル・パイス紙,スペイン。

■ 世界で毎年,90万人の若者が不慮の死を遂げている。1日に2,000人以上の割合である。多いのは,交通事故死,溺死,焼死である。―ウェルト紙,ドイツ。

「近年,森林の純消失量は減少しているが,現在でも,世界で1日当たり200平方㌔もの森林が失われている」。―国連食糧農業機関,イタリア。

2009年1月,海賊5人が溺死した。伝えられるところによると,その一味は直前に,サウジアラビアの石油タンカーを解放する代わりに300万㌦を受け取っていた。流れ着いた一人のポケットから,ビニール袋に入った現金15万3,000㌦が出てきた。―AP通信,ソマリア。

『周りの子たちは甘やかされている』

デ・フォルクスクラント紙によると,オランダの若者は,「周りの子たちは甘やかされ……,自尊心を持つようにとの励ましを受け過ぎているため,他の人への思いやりが欠けている,と感じている」。16歳から24歳の「3分の2もの人が,若者の権利と義務のバランスが失われている,と感じている」。一般の見方として,「若者は要求が多く,社会貢献として何ができるかと問うことはほとんどない」。

お弁当の日

日本のある学校長は,親子が一緒に過ごす時間を増やそうと,月に一度,生徒に自分の弁当を作らせることにした。これは現在,数百の学校で実施されている。「朝日新聞」(2009年2月7日付)によると,子どもは「最初から1人で作るのではなく,学年ごとに目標がある。家族と献立を考え,食材を買う(低学年)……バランスのよい献立を考える(高学年)」などである。その結果,「子どもに調理技術が身につくだけでなく,家族の会話が増えたり,食べ残しが減ったり」している。生徒たちは,「親のありがたみが分かった」と述べている。

南極の掃除

昨年,ロシアの極地研究者たちが,特別環境保護プログラムの一環として,南極の大掃除を行ない,360㌧もの廃棄物を撤去した。南極の各観測基地の近くに捨てられたごみには,未使用の建築資材,壊れた機材,空の燃料缶などがあった。「南極の環境保護に関する議定書によれば,各国は自分たちのごみを持ち帰らなければならない」とロシアの雑誌イトーギは述べている。「この義務を一番しっかり履行しているのは日本人である」。