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尋ねてみたいこと 1: わたしは何のために生きているのですか

尋ねてみたいこと 1: わたしは何のために生きているのですか

英国で育ったロザリンドという女性は,知識欲が旺盛でした。また,人の役に立ちたいとも思っていました。それで,学校卒業後,ホームレス支援に関係した,栄誉ある仕事に就くとともに,身体障害者や学習障害者に対する援助も行ないました。仕事にやりがいを感じ,物質面で何の不自由もない生活をしていましたが,「『人間はなぜ存在しているのだろう。何のために生きているのだろう』と,幾年も考えていました」。

そう尋ねるのは,

人間が,理性のない動物とは異なり,過去から学んだり,将来のために計画したり,生きる目的を探求したりする能力を持っているからです。

人々から返ってくる答えは,

『人間は本来,富や名声を得て幸福になるために生きているのだ』というものです。

そう考えると,

人は自分が最重要と考える事柄を第一にし,神のご意志を二の次にすることになります。

聖書によれば,

ソロモン王は,莫大な富を築き,快楽を追求しましたが,そうしたものからは永続する目的意識が全く得られないことに気づきました。そして,人生の真の目的が何であるかについて,こう書きました。「すべてのことが聞かれたいま,事の結論はこうである。まことの神を恐れ,そのおきてを守れ。それが人の務めのすべてだからである」。(伝道の書 12:13)神のおきてを守ることには何が関係しているでしょうか。

神の目的には,人間が生活を楽しむことも含まれています。ソロモンはこう書きました。「人にとって,食べ,まさしく飲み,自分の骨折りによって魂に良いものを見させることに勝るものは何もない。これもまたわたしは,わたし自ら見た。これがまことの神のみ手からであるのを」。―伝道の書 2:24

神は,わたしたち人間が自分の家族を愛し世話することも望んでおられ,家族の各成員に次のような簡潔で実際的な指針を与えておられます。

そうした聖書の教えに従うなら,だれしも,ある程度の幸福や満足を味わうことができます。とはいえ,わたしたちにできる最も重要なことは,創造者について学べる限りのことを学び,その方に近づいてその友となることです。事実,聖書はわたしたち人間に,「神に近づきなさい」と勧めており,素晴らしいことに,そうすれば「神はあなた方に近づいてくださいます」と約束しています。(ヤコブ 4:8)あなたも,この招きに応じるなら,実際に目的のある人生を送れるのです。

先ほどのロザリンドは,今では人生の目的を見いだしたと考えています。「聖書は人の生き方を変える」と題する記事に,ロザリンドがそのように変化したいきさつが述べられています。