特集記事 | 亡くなった人にまた会えますか
死んだらそれで終わりか
死者は生き返りますか
聖書の答え: 「記念の墓の中にいる者がみな,[イエスの]声を聞いて出て来る時が来ようとしている」。―ヨハネ 5:28,29。
イエスはそう述べて,将来ご自分の王国支配のもとで墓が空になる,ということを予告しました。前の記事に出てきたフェルナンドはこう述べています。「ヨハネ 5章28,29節を初めて読んだ時にはたいへん驚きました。確かな希望が得られ,将来に対して楽観的な見方ができるようになりました」。
古代の忠実な人ヨブは,死んでもいずれは神が生き返らせてくださる,と信じていました。「人が死ねば,また生きられるでしょうか」と問いかけ,確信を込めてこう答えています。「私の強制奉仕[墓にいる期間]のすべての日々,私は待ちましょう。私の解放が来るまで。あなたは呼んでくださり,私はあなたに答えます」。―ヨブ 14:14,15。
ラザロの姉妹マルタも,死者が復活することは知っていました。ラザロの死後,イエスから「あなたの兄弟はよみがえります」と言われた時に,「彼が終わりの日の復活の際によみがえることは知っております」と答えているとおりです。それに対し,イエスは,「わたしは復活であり,命です。わたしに信仰を働かせる者は,たとえ死んでも,生き返るのです」と言います。(ヨハネ 11:23‐25)そして,すぐにラザロを復活させました。この感動的な記述は,将来に起きる壮大な事柄の予告編です。そうした復活が地球的規模で起きるのです。
天国に行く人はいますか
聖書の答え: イエスの復活は,聖書の記録にある他の8人の復活とは異なっていました。それらの人はこの地上に復活しましたが,イエスについてはこう記されています。「イエス・キリスト……は神の右におられます。天へ行かれたからです」。(ペテロ第一 3:21,22)しかし,復活して天に行くことになっていたのは,イエスだけではありません。イエスはそれ以前に,使徒たちにこう述べていました。「わたしが行ってあなた方のために場所を準備したなら,わたしは再び来て,あなた方をわたしのところに迎えます。わたしのいる所にあなた方もまたいるためです」。―ヨハネ 14:3。
キリストは天に行き,弟子たちを迎えるための準備をしました。天に復活する人の数は,最終的には14万4000啓示 14:1,3)では,イエスのそれら親しい弟子たちは,天で何をするのでしょうか。
人になります。(非常に忙しく働くことになります。聖書にはこう述べられています。「第一の復活にあずかる者は幸いな者,聖なる者である。これらの者に対して第二の死は何の権威も持たず,彼らは神およびキリストの祭司となり,千年のあいだ彼と共に王として支配する」。(啓示 20:6)天に復活した人たちは,王また祭司となってキリストと共に地を治めるのです。
その後,だれが復活しますか
聖書の答え: 神の導きのもとに書かれた聖書には,使徒パウロのこの言葉が収められています。「わたしは神に対して希望を持っておりますが,その希望はこれらの人たち自身もやはり抱いているものであり,義者と不義者との復活があるということです」。―使徒 24:15。
パウロが「義者」と呼んだ人々とは,だれのことでしょうか。忠実な人ダニエルはその1人です。ダニエルは生涯の終わりに,「あなたは休むが,日々の終わりに自分の分のために立ち上がるであろう」と告げられました。(ダニエル 12:13)どこで,死の眠りから目覚めるのでしょうか。聖書には,「義なる者たちは地を所有し,そこに永久に住むであろう」と記されています。(詩編 37:29)イエスも,「温和な気質の人たちは幸いです。その人たちは地を受け継ぐからです」と予告しました。(マタイ 5:5)ですから,ダニエルをはじめ神に忠実だった男女が,この地上に復活し,永遠に生きることになるのです。
では,パウロが「不義者」と呼んだ人々はだれでしょうか。これまでに生まれて死んでいった幾十億もの人です。その多くは聖書の真理を理解して当てはめる機会が得られませんでした。それらの人は復活した後に,エホバ *とイエスを知っておふたりに感謝することができるようになります。(ヨハネ 17:3)神に仕えることを選ぶなら,エホバご自身と同じように永遠に生きられます。
神に仕えることを選ぶなら,完全な健康と幸福のうちに永遠に生きられる
地上はどんな所になりますか
聖書の答え: 「神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない」。(啓示 21:4)「彼らは必ず家を建てて住み,必ずぶどう園を設けてその実を食べる」とも記されています。―イザヤ 65:21。
そのような所で,復活してきた愛する家族と暮らせるのです。とはいえ,まだ疑問が残っています。復活は必ずあると,どうして言えるのでしょうか。